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　建設中の国道１７８号岩美道路をめぐり、県土整備部は「浦富高架橋」の一部を構成する鋼橋上部工の設計図書を17日までにまとめた。請負対象設計金額は10億円規模。今後、知事決裁を得た上で５月末にも技術提案型総合評価として調達公告する。
　浦富高架橋（８７２�b）では、ＪＲ山陰本線タッチから西側に昨年度にかけて架設した鋼５径間に引き続き、今回、メタル橋を製作して架設する。
　タイプは「鋼５径間連続少数主桁橋」−橋長１８５・０�b、幅員７・０（12・０）�b。鋼重７００・６�dは「ベント併用トラッククレーン架設」を採用して整備する。
　発注にあたっては工事費10億円を若干上回るため、代表者に鋼橋Ｐ１１００点以上、構成員は鋼橋Ｐ１０００点以上の２社ＪＶとなりそうだ。技術提案では安全対策や品質管理などをテーマに企画提案を求め、入札価格と合わせて評価する。
　同部道路建設課によると、今後のスケジュールは月末に工事公告して６月下旬に開札。７月中旬にかけて技術審査に入り、低入に該当しなければ７月下旬に仮契約。低入調査が必要になった場合、８月の旧盆前までには仮契約を締結すると説明している。
　その後、９月県議会で工事請負承認を受けて10月から着工し、工期は21年３月15日まで。
　一方で、同部は４月から低入調査を厳格化しており、品質確保の実効性や施工体制の確実性を厳しく評価する。県外業者向けで初の大型工事では、各社の応札行動にも注目が集まりそう。


日刊建設工業新聞