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日刊建設タイムズ社
2018/05/17

【千葉】システム環境研を選定/県健康福祉部/千葉リハビリCの基礎調査/適地や概算事業費検討

 県健康福祉部障害福祉事業課は16日、企画提案を募集していた「千葉リハビリテーションセンター施設整備に係る基礎調査業務委託」の選定結果を公表した。3件の応募があり、最優秀提案者にシステム環境研究所(東京事務所、東京都中央区八丁堀2―26―9)を選定した。建て替えに向けた建設適地の調査検討や概算事業費の試算を行う。委託期間は2019年3月25日まで。今後、1600万円(消費税込み)を上限に契約する。
 同業務は、11年度に策定した「千葉リハビリテーションセンター施設整備計画策定に係る調査業務」による@現地建て替えA現地大規模改修B移転建て替え――の3つの工法の比較検討を踏まえ、センターの機能・役割や施設規模等を検討するために必要なデータの収集や内部環境分析、外部環境分析及び建設用地等の調査・検討を行う。
 具体的な業務内容は▽他の先進的な公的総合リハビリテーション病院との比較調査分析▽センター利用の現状と課題の調査検討▽センターに求められる機能・役割と施設整備方針の調査検討▽建設適地の調査検討▽概算事業費の試算▽現地建て替え及び移転建て替えのロードマップの作成▽関係機関等へのアンケート等の実施、など。
 建設適地の調査検討では、現敷地及び県が別途指定する移転候補地について、法的規制等に関する調査を行うとともに、より合理的な現地建て替えの工法を調査。また、移転候補地の配置計画や、その他移転により生じる影響・課題等の調査・検討を行い、現地建て替え・移転建て替えの比較検討を行う。
 同センター(千葉市緑区誉田町1―45―2)は、設置から40年近くが経過し、老朽化や狭隘化などの課題があるため、県民のニーズに対応できるよう、建て替えに向けた調査検討を行う。
 同施設の敷地面積は4万394・41u。建物は中央棟、本館棟、居住棟、更生棟で構成。建物規模はRC造4階(一部3階、一部地下1階)建て延べ2万7189・41u。中央棟は4階建て、本館棟、居住棟、更生棟は3階建て、更生棟は地下1階。本館棟、居住棟は1979年に着工し、80年11月に竣工、81年4月から供用を開始。その後、89〜91年に更生棟を増築した。
 設計は山下設計が担当し、建築を竹中工務店、給排水衛生設備を三建設備工業、空調設備を第一工業、電気設備を弘電社が施工。
 11年度の調査では、@現地建て替えA改修・耐震補強B移転新築――の3工法について比較検討を行った。
 現地建て替えでは、敷地西側の緑地を活用して整備。最初に新本館棟を建築し、その後に現本館を解体、現本館跡地に新棟を建設するローリング手法を提案。移転改築は敷地の必要面積を約3万800uとした。建物規模はいずれもRC造延べ約3万3500u。内訳は、本館棟が地下1階地上5階建て延べ8000u、中央棟が地下1階地上5階建て延べ1万500u、居住棟が4階建て延べ9600uとし、更生棟は中央棟内へ包含することとした。k_times_comをフォローしましょう
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