公益社団法人日本建築家協会北陸支部(高屋利行支部長)の18年度通常総会は12日開かれ、同支部がことし節目の創設30周年を迎える意義を確認し、一層の社会貢献や建築家としての資質向上など魅力づくりを強化していく事業方針を決めた。
支部総会は3県で持ち回りし今ホスト役は福井地域会(出田吏市会長)が担い、福井市宝永3丁目の県国際交流会館を会場とした。
高屋支部長は冒頭あいさつ中、創設30周年の記念事業を企画し成功にむける意欲を示し、会員拡大へ「建築基本法制定の機運醸成や一般に建築家の存在をSNS風にアピールする冊子を作成。また生きた教材にまち歩きを絡めた建築見学会(先に好評を博すフレッシュマンセミナーを受け)などを」と強調。9月に東京で連続開催されるアルカジア大会とJIA全国大会の積極参加も呼び掛けた。
総会後は浦建築研究所の清水純氏と盛下敏成氏による講話「北陸から海外へ」【石川面に関連記事】と建築家の国広ジョージ氏による記念講演。2日目の13日は卒業設計コンクールと特別講演も行われた=後日詳報。
国広ジョージ氏(66)が「愛・尊敬・信頼、建築を通した貢献的国際交流」と題して記念講演。米国籍の氏は国際的に活躍し、ネパールやインドネシアなどに学ぶ「ちょっとした台座のPadi(パディ)は日本家屋の縁側にも通じ、今後も愛ある交流空間を求め、建築に落とし込みたい」と話しかけた。