北海道建設新聞社
2018/05/15
【北海道】札幌盲学校跡地に介護保険施設など 江別市が事業者公募
江別市は、江別版CCRC(生涯活躍のまち)構想の拠点となる札幌盲学校跡地約3万1000m²に介護保険施設などを建設する「生涯活躍のまち整備事業」について、公募型プロポーザル方式で事業者の募集を開始した。2020年度末までに介護保険施設(2カ所160床)と、看護小規模多機能型居宅介護(1カ所25人以上)を整備・開設するなどが条件で、8月中旬に事業予定者を決め、19年3月に契約を結ぶ予定だ。
事業用地は、大麻元町154の1にある札幌盲学校跡地の一部。市街化調整区域で建ぺい率は60%、容積率は200%。現在は道が所有しているため、市が道から買い取り事業者へ売却する。売却価格については5月下旬に公表する。既存施設の解体費は事業者負担とする。
応募要件は単独の法人か複数法人によるグループで、事業用地の一括購入、構想を実現できる企画力、技術力、経営能力があること。事業を通して目指す生涯活躍のまちは、市民が転出することなく生涯暮らし続けられるまちづくりをすること。また、高齢者総合計画、障害者支援・えべつ21プランに沿って特別養護老人ホームや介護老人保健施設などを合わせて整備し、地域の中で活躍できる環境を整える。
求める機能は、「地域交流拠点施設」「サービス付き高齢者向け住宅や障がい者向け住宅などの高齢者・障がい者の住居」「大学生や商店街、周辺住民との交流を促す仕組み」「医療・介護の確保」―など7項目を設定。
このうち、交流を促す仕組みでは、地域住民や高齢者、障害者が利用できるパークゴルフ場(9―18ホール)、農園の設置を必須条件とする。医療・介護の確保では、特別養護老人ホーム80床、介護老人保健施設80床、小規模多機能型居宅介護25人以上を必須条件とする。
介護保険施設などの整備・入居は21年3月までの完了、その他必要な施設の整備・入居は21年4月の完了としている。参加申込書は7月10日まで持参か郵送で受け付ける。
評価は500点満点で、得点配分は整備・運営のコンセプトに80点、各種施設の機能200点、医療・介護の確保に100点、障害者の訓練などに100点、経営体制に20点となっている。