北方町は、2校の小中一貫校を整備する。この基本方針を2018年度内にとりまとめる。23年度の開校を目指す。給食センターの在り方や町立の幼稚園、保育園の再編なども盛り込む。
町立の小学校が3校と中学校が1校あり、地域を2分割して2校の小中一貫校を整備する。町を2分割した場合、北側に北方小、北方西小、北方中があり、南側に北方南小がある。このため現在の想定では、北側は北方小と北方中を活用して「北学園(仮称)」に、南側は北方南小を活用して「南学園」(仮称)にする。
加えて、北学園の敷地が広いため、給食センターを敷地内に移転することや、将来的に子供が少なくなることも見越して、町立幼稚園や保育園を再編して設置することも視野に入れている。
町は、中学校に進学する際に起こる環境の変化による「中一ギャップ」の緩和や、将来の人口減少なども見据え、学校運営を効率化させるため、小中一貫校について検討することとなった。これに伴い、有識者や教職員、保護者らで構成する検討委員会を立ち上げ4月に1回目を開いた。
現在、方針の策定の参考にするため、教職員や保護者、町民らにアンケートを行っている。6月中旬をめどに回収し、下旬には2回目の検討委員会を開く。2回目の検討委員会では、アンケート結果の報告をはじめ、学区の設定や施設配置の事務局案を示す。検討委員会は18年度内に6回開催し、最後に町長に答申する予定だ。
町が想定する方向性としては、北方小と北方中は隣接しており、一つの学校として考えるが、北方小は老朽化が進んでいるため、大規模改修する。北方南小は小学校機能しかないため、増築を視野に入れる。北方西小については、閉校となるため、跡地活用は検討委員会などで検討する。
北方中は鉄筋コンクリート造で、延べ床面積が8345平方b。棟数が13棟。建築年度は02年度。所在地は北方1377ノ1。
北方小は鉄筋コンクリート造で、延べ床面積が7190平方b。棟数が14棟。建築年度は1975年度。所在地は北方1367ノ1。
北方南小は鉄筋コンクリート造で、延べ床面積が7658平方b。棟数が9棟。建築年度は2000年度。所在地は高屋分木2ノ23。
北方西小は鉄筋コンクリート造で、延べ床面積が6321平方b。棟数が9棟。建築年度は1983年度。所在地は長谷川西3ノ1。
提供:
建通新聞社(2018/05/15)