新本庁舎の建設に向け移転先を深沢地域整備事業用地(行政施設用地)に決めた鎌倉市は2018年度、整備への基本構想検討・策定に着手する。25年度ごろの供用に向けて準備を進めていくとしている。
19年度には基本計画を策定し、20、21年度で設計を行い、22〜24年度で工事に着手する意向だ。
市は現本庁舎の機能更新に向け、これまで整備の方向性を検討。16年度に移転して整備することを明言し、17年度末に移転先を深沢地域整備事業用地に決めるとともに、移転後に残る現在地の跡地利活用も実施していくとした。
深沢地域整備事業用地(国鉄跡地周辺)には消防本部、総合体育館、グラウンドなどの建設も予定されることから、これら施設との連携を図る新本庁舎を整備する。新本庁舎の詳細は今後の構想、設計で検討されるが、市が想定する庁舎面積は約2万5000〜3万平方b。
移転後の庁舎跡地には、周辺の老朽化する中央図書館や生涯学習センターなど公共施設を集約して、市民が集い交流し鎌倉の芸術や文化の発信拠点となるような施設を整備する意向でいる。民間のカフェや商業施設を組み合わせながら、官民連携(PPP/PFIなど)による整備を目指していくとしている。
現本庁舎は1969年3月の完成で、建屋規模は鉄筋コンクリート造地下1階地上4階塔屋2階建て延べ約1万2000平方b。Is値は0・6。この他、分庁舎、倉庫など敷地内にある建築物の総延べ床面積は約2300平方b(軽量鉄骨造など、最大で2階建て)。所在地は御成町18ノ10。敷地面積は約1万4300平方b。
提供:建通新聞社