鹿児島市は、谷山駅周辺地区土地区画整理事業で、2018年度の事業費として13億6478万円を計上。永田川沿い区画道路擁壁に下流側から着手する。また、都市計画道路や街区造成等を進め、利便性の高い都市計画道路南清見諏訪線沿いから宅地の引き渡しを行う考えで、地権者による建物整備が本格化する。
永田川沿いの道路はこれまで、幅員3mから4mの護岸維持管理を目的とした河川管理用道路だったが、区画整理後は一部区間を除き幅員6mの区画道路とする。今回、築造する道路擁壁は、東日本大震災後に耐震設計に関する考え方が見直されたことを踏まえ、同河川沿いの区画道路で計画した。
18年度は、清見橋からJR橋梁区間などで実施。19年度が西側の区間で予定し、20年度は春日橋付近、21年度は管理橋付近を進める。
擁壁整備に伴い、資金計画は2億3500万円増額して246億800万円。18年度末進捗は85.2%を予定。施行期間を5年延伸し、また、24年度までに変更した。工事概成は22年度まで延長する。
宅地の引き渡しは、道路や街区造成が完了した所から順次実施。19年度は谷山駅前広場周辺の駅前商業業務地区が見込まれており、民間による施設整備が期待される。20年度以降は、区画整理区域内の西側から順次行い、22年度に区画道路擁壁が整備される永田川沿いを予定している。
なお、南清見諏訪線は一部移転が遅れており、3月に仮設区間を設定し暫定供用した。