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鹿児島建設新聞
2018/05/15

【鹿児島】鹿児島東西道路/地下トンネルは20年度以降

エリア 九州地方整備局鹿児島国道事務所は、国道3号鹿児島東西道路の整備を進めている。2018年度の事業費は11億4000万円を盛り込み、田上高架橋の下部工に着工するほか、17年度に着工した上荒田地区トンネル立坑設置工を継続する。JR線や市電の地下を通過するトンネルは、シールド工法で施工。立坑の工期が20年3月20日までのため、着工は20年度以降になるもよう。
 シールド工法は、筒状の機械で土の中をゆっくり掘り進めていく工法で、前方の土砂を削りとりながら、掘った部分が崩壊しないようマシン内部でセグメント(トンネルの外壁となるブロック)を組み立てる。
 そのため、広範囲の土質に適応性があり、沈下を最上限に抑えることができるため、安全に施工が可能。しかし、機械はその都度製作する必要があるため、現場着手時期と調整が求められる。
 全体計画は、武岡トンネル北側に下り専用の「東西トンネル下り線(仮称)」(2車線)を新設し、上りは新武岡トンネルの分岐部と開削工事でボックス構造となる甲南ICまでをそれぞれ結ぶ。全体事業費は808億円で、事業費ベースの進捗が約36%、用地進捗率は約98%となっている。
 18年度における事業費の内訳は、工事費9億9900万円、測量設計費1億2528万円、用地費および補償費1000万円、機械器具費571万円。
 なお、県では鹿児島港旧木材港区で一部水域を残し埋め立てを計画しており、鹿児島東西道路などで発生する掘削残土流用を検討している。

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