日本工業経済新聞社(山梨)
2018/05/11
【山梨】20カ所で堰堤工など 富士川砂防事務所の事業概要
国土交通省関東地方整備局富士川砂防事務所は本年度、管内20カ所で堰堤工などの事業を進める。当初予算で事業費26憶5400万円を確保。沿川集落の保全に向けて土砂流出の抑制を図る。
費用の内訳は直轄砂防が24憶6600万円(前年度比88・3%)、火山砂防が1億8800万円(同比109・3%)。全体で対前年度当初比89・5%となっている。また昨年度の補正予算で3事業(4カ所)を推進する。
主な事業としては、過去に被災した武智川での床固群推進、川底安定に向けての小武川下流床固群、高さ31mを想定する内河内第五砂防堰堤などが挙げられる。
年度前半には黒桂河内第四砂防堰堤工(早川町、鋼製堰堤1基)や小武川下流床固群(北杜市、護岸工L約180mなど)への着手を見込むほか、砂防堰堤工を計画する荒川上流(南アルプス市、L約80m)、広河内(早川町、L約90m)、白河内(早川町、L約130m)、保川(早川町、L約110m)で工事用道路工に取り掛かるとしている。
本年度当初予算および17年度補正予算による事業実施箇所は次のとおり。掲載は◆事業箇所(所在地)の順。
【2018年度当初予算】
〈床固工〉
◆武智川下流床固群(長野県富士見町)
◆尾白川下流床固群2北杜市)
◆小武川下流床固群(北杜市、韮崎市)
〈砂防堰堤工〉
◆釜無川流域左岸砂防施設改築(長野県富士見町)
◆釜無川流域右岸砂防施設改築(長野県富士見町、北杜市)
◆黒川第五砂防堰堤(北杜市)
◆大武川第六砂防堰堤(北杜市)
◆小武川第八砂防堰堤(韮崎市)
◆荒川上流砂防堰堤群(南アルプス市、早川町)
◆広河内第五砂防堰堤(早川町)
◆白河内第三砂防堰堤(早川町)
◆内河内第五砂防堰堤(早川町)
◆黒桂河内第四砂防堰堤(早川町)
◆塩島沢砂防堰堤(早川町)
◆保川第五砂防堰堤(早川町)
◆胡桃草里沢砂防堰堤群(早川町)
◆池の沢砂防堰堤群(早川町)
◆早川流域砂防施設改築(早川町)
〈山腹工〉
◆釜無川上流左岸山腹工(長野県富士見町)
◆春木川山腹工(早川町)
【17年度補正予算】
〈砂防堰堤工〉
◆釜無川流域右岸砂防施設改築(長野県富士見町、北杜市)
◆早川流域砂防施設改築(南アルプス市)
◆塩島沢砂防堰堤(早川町)