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建通新聞社四国
2018/05/11

【香川】斎賀らに 農試府中果樹研究所本館他設計

 香川県総務部は、農業試験場府中果樹研究所(坂出市府中町6117ノ1)の本館その他建築実施設計を斎賀建築建築設計事務所(観音寺市)、同設備設計をアークテクノ(高松市)に委託した。設計期間は2019年1月25日までで、19年度に工事発注し20年度の完成を目指す。
 建築実施設計の対象は▽新本館(鉄骨造2階建て延べ1001平方b(建築面積639平方b)▽車庫(鉄骨造平屋168平方b)▽肥料倉庫(鉄骨造平屋100平方b)―新築の他、旧本館(鉄筋コンクリート造3階建て延べ1173平方b)と、これに係る電気、機械設備の解体設計。
 設備の対象は▽新本館その他建築に伴う機械、電気設備▽キュービクル撤去新設(既存切り替えを含む)▽高置水槽新設▽選果場(鉄骨造2階建て延べ472平方b)内の自動火災報知器設備新設に係る機械、電気設備の設計。
 一方、府中果樹研究所内の選果場その他建築工事は、入札後審査型一般競争入札で5月7日に公告した。同28日に開札する。新選果場(鉄骨造2階建て延べ472平方b、建築面積448平方b)、廃棄物保管庫(鉄骨造平屋40平方b)と受水槽基礎一式。工期は12月14日まで。実施設計は清和設計事務所(丸亀市)が担当した。
 全体計画によると、老朽化した研究庁舎(本館)や選果場などの施設を建て替えるもので、第1段階で新選果場を建設する。同選果場完成後の第2段階で用地の最下段にある既存選果場を解体撤去。機能移転した後で、既存選果場があった敷地の用地造成に着手し、新研究庁舎(本館)を建設する。本館完成後に敷地上段に位置する既存本館を解体し、跡地にビニールハウスを建設する予定。新本館に隣接して肥料倉庫、車庫などの付属棟も建設する。
 事業期間は2015年度から20年度までの6年間。このため新本館の敷地に係る用地造成も既存選果場の解体の進捗に併せて着手する施工方法を検討している。
 新本館の2階部分には分析、研究機能を配置。敷地の上段に位置する新選果場の1階部分と本館2階レベルを同じにし選果場から本館に果樹・選果物が直ちに持ち込まれ、分析、研究機能がこれまでに比べ効率的に行われる。また、オープンラボを目指し、新本館に農業者向けの展示、相談スペースなどを拡充。相談機能の充実と担い手のさらなる技術支援などを展開する。

提供:建通新聞社