福井県造園協会(中村潤一会長)は9日、あわら市のグランディア芳泉で18年度通常総会を開いた。
冒頭のあいさつで、中村会長は業界の状況について「数年前のどん底のような状態は、多少抜け出した感はある。福井国体や新幹線などで、建設業自体も活性化しているのでは」との考えを示した上で「人手不足、後継者不足は深刻。休日の少なさや低い賃金が、若手就労者の減少につながっている。労務単価の上昇など状況は若干改善されているが、状態が良い間に打てる手を打って、人材対策、後継者問題に先手先手で取り組んでいかなければならない」と述べた。
議事では17年度事業報告・決算報告・会計監査報告および18年度事業計画・予算案を原案通り承認した。
その後行われた役員改選では、中村会長の留任を決定した。
今年度事業計画では、緑化推進事業として緑化意識の高揚を図る福井県主催の都市緑化祭の趣旨に賛同し、事業を支援するとした。研修、講習会事業としては、会員の造園工事施工管理能力の向上を図るため、研修会を開催する。
また昨年度に引き続き、公共事業発注機関に対し、専門業者の立場からさまざまな要望活動を行っていくことなども確認した。