諫早市上下水道局 伊木力浄水場整備事業 参考価格約30億 7月に参加受付 諫早市上下水道局は7日、(仮称)伊木力浄水場整備事業を公告した。技術面重視の観点から「設計・施工一括発注方式」とし、入札以外の要素と入札価格を総合的に評価して落札者を決める「総合評価一般競争入札方式」を採用する。浄水処理方式は「前処理+膜ろ過方式」。参考価格は30億1380万円(消費税および地方消費税を含まない)。
事業が実施される場所は、諫早市多良見町舟津1743―2地内ほかで、多良見地域や元釜伊木力地区等への送水が目的。安全かつ安定した給水の確保を目指す。地下水と比較して濁度など水質的な変動が大きい表流水を浄水処理するには、膜ろ過設備などを備えた本格的な浄水場が必要となったことから、事業化に至った。
市上下水道局は5月16日に説明会および現地見学会の開催を予定。6月8日まで入札公告に関する質問を受け付ける。参加表明書および資格確認申請書は7月23日から27日まで。以降、10月1日から5日まで技術提案書を受け付ける。技術対話やヒアリングを経て、2019年1月中旬に入札・開札。総合評価を行った後、1月下旬に最優秀提案者を選定。2月中旬に落札者を決定し、3月下旬に契約を締結する運びだ。
総合評価方式で実施膜ろ過施設など導入 市上下水道局は設計・施工を一括して発注する「設計・施工一括発注方式」(DB: design-build)を採用する。入札価格以外の要素と入札価格を総合的に評価して落札者を決める「総合評価一般競争入札方式」を採用することとした。受託した事業者は、調査のほか設計、建設の各業務を行う。契約締結の日から2022年3月25日までが設計・施工の期間。
主要な施設は取水施設のほか、導水ポンプ施設、前処理施設、膜ろ過施設、浄水池、送水ポンプ施設、排水処理施設、場内配管、電気・計装設備、管理用建物、外構施設など。なお、事業者が行う業務範囲は▽調査業務(測量・土質調査・周辺環境調査・電波障害調査・地下埋設物調査など)▽設計業務(基本設計・詳細設計・設計に伴う他機関協議における補助業務・国庫補助金交付の申請に関する補助業務・その他設計に伴う各種申請等の補助業務など)▽建設業務(土木・建築・機械設備・電気計装設備・建設に伴う各種申請および調査等の業務など)となっている。