建通新聞社
2018/05/09
【大阪】市設建築物耐震対策 18年度は3棟が対象
大阪市は、市設建築物のうち、災害対策施設を対象とした耐震化事業の進捗状況を明らかにした。2017年度は、池島保育園の建て替えなど9棟の対策を実施。18年度以降は、「もと市民交流センターにしなり」の除却や、大阪社会医療センターの建て替えなど、19棟を対象とした対策を予定している。
18年度は、もと市民交流センターにしなり(大阪市西成区長橋)と、隣接するもと西成青少年会館の除却の他、南江口保育所(東淀川区小松)の建て替えなど3棟での対策を実施する。
19年度は、天王寺区民センター(天王寺区生玉寺町)や西三荘抽水所ポンプ棟(鶴見区横堤)の耐震改修、もと福島公設市場(福島区福島)の除却などを予定。また、20年度以降の予定として、大阪社会医療センター(西成区萩之茶屋)や上新庄保育園(東淀川区上新庄)の建て替え、もと森之宮工場(城東区森之宮)の除却などを挙げている。
同市では、08年3月に策定した「市設建築物耐震改修計画」に基づき、災害時に重要な役割を担う災害対策施設などを対象に、耐震化対策を実施。これまでの取り組みにより、災害対策施設などの耐震化率は、計画当初の82・6%から98・9%(16年3月現在)まで向上した。
一方、耐震化が完了していない災害対策施設40棟については、16年3月に策定した「耐震改修促進計画」(16〜25年度)に基づいて整備を進めている。