岐阜市が上水道事業で2017年度に行った72件の入札のうち、14件が不調だった。これを踏まえ、抜本的な解決を図るため、さらなる発注形態を検討することにした。現在のところ、ゼロ債を検討しており、19年度に間に合うように取り組んでいくとしている。
17年度に執行した入札は指名競争が44件、一般競争が28件(総合評価方式10件)だった。このうち指名競争で12件、一般競争で2件(総合評価方式1件)が不調となった。市は原因を小規模工事の上、工期が長いことや忙しい時期の発注だったことなどが問題であると分析した。これに対し、繰り越し工事などで対応したが、抜本的な解決となっていないため、さらなる発注形態を検討することにした。
18年度は、水道事業の配水管敷設に対して22億5200万円を付けた。年間60件程度の発注を目指して事業を進めるとともに、ゼロ国債の導入など入札不調の解消に向けた検討を行う。
また、18年度の水道拡張費は4億0900万円(延長5710b分)で前年度当初比約11%増、水道整備費が18億4300万円(延長2万5980b分)で同約7%増。1975年以前に整備されたビニール管から漏水が多い状況となっている。ビニール管の管種比率は47・3%。このため、径50_のポリエチレン管や径100_以上のダクタイル鋳鉄管、耐震管に更新している。
4月の発注見通し公表時点で26件の公表があった。大半は5月中には、公告、指名となる。今後は年間60件程度の発注を目指して、順次、公表していく。また、2017年度に総合評価方式を10件実施したが、18年度は拡充していく予定だ。
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建通新聞社(2018/05/09)