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建通新聞社(静岡)
2018/05/09

【静岡】静岡県静岡市 清水都心回遊性向上検討を公募型プロポで

 静岡市は、清水都心地区回遊性向上検討業務に公募型プロポーザル方式を適用、4月27日に公告した。参加表明書と企画提案書を5月1日から17日正午まで、持参または郵送で受け付ける。清水の中心地区の公共交通機関の在り方などの提案を求めるもので、以前から案として挙がっている次世代型路面電車(LRT)などの新交通システムなどが実現へ向けて動き出す可能性もある。
 参加表明書とともに提出を求める企画提案書を、関連部署の課長以上で組織する審査会で審査、6月上旬に1者を特定する。提案書には、見積額の記入も求めており、提案内容が同点の場合は見積額の少ない者を選定する。上限は800万円(税込み)。特定企業には、正式に見積もりを依頼、6月下旬に契約発注する。また、企画提案書作成要領などは16日まで配布する。
 応募資格は、土木関係建設コンサルタント業務の競争入札参加有資格者であることの他、同等の業務実績や配置技術者でも条件を提示している。
 業務内容は、上位・関連計画、各交通手段に関する現況、各プロジェクトを踏まえた回遊性向上に向けた課題の整理や回遊性向上基本構想案の作成など。履行期限は2019年3月29日までとなっている。
 対象エリアは、JR清水駅から日の出町までの巴川から海側の一帯で、中心市街地活性化対象エリアかつウオーターフロント地区開発基本方針エリア。
清水庁舎、桜ヶ丘病院の移転や清水港国際クルーズ拠点指定などにより来街者の増加を見込んでおり、この波及効果を十分に発揮させるために、各拠点施設間を結ぶ公共交通が必要と考えている。また、歩行者や自転車の回遊性を高める提案も求める。
 以前からLRTの導入などを検討してきた経緯もあり、LRTやBRT(バス高速輸送システム)なども新交通システムも含めた提案を期待しているとみられる。同検討結果を踏まえ、19年度以降はまちづくり計画との整合性を図っていく方向だが、新交通システムなどの有効性が確認されても、参入する民間事業者の有無もカギになりそうだ。


提供:建通新聞社
(2018/5/9)

建通新聞社 静岡支社