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建通新聞社(東京)
2018/05/08

【東京】都 東京体育館改修、建築を5月中旬公告へ

 東京都オリンピック・パラリンピック準備局は東京2020大会の競技会場整備として、東京体育館改修に伴う建築工事の一般競争入札を5月中旬、東京辰巳国際水泳場改修の建築工事の一般競争入札を6月上旬に公告する。いずれも2020年大会に備え、車いす使用者用スペースや同伴者用座席の設置、手摺りの改修、エレベーター棟の新設など、障害者や高齢者など誰もが使いやすい施設とするための“アクセシビリティ”改修を実施する。東京体育館についてはWTO政府調達協定の対象案件として契約手続きを進める。
 東京体育館(渋谷区千駄ケ谷1ノ17ノ1)の規模は鉄筋コンクリート一部鉄骨鉄筋コンクリート一部鉄骨造地下2階地上3階建て延べ4万3971平方b。メイン・サブアリーナや25b・50bプール、トレーニングジムなどを配置しており、20年大会では卓球会場として利用する。
 改修工事では、メイン・サブアリーナを中心に▽車いす使用者用スペースのサイトライン確保▽同伴者用座席の設置▽付加アメニティー座席の設置▽手摺り改修▽点状ブロック設置▽区画された観覧席の設置▽車いす選手用の更衣室の改修―などを行う。併せてエレベーター棟の増築やサインの改修、西側広場へのスロープ設置、既存スロープの緩勾配化なども実施する。設計は槇総合計画事務所(渋谷区)が担当した。
 工事は▽建築(一般競争)▽舞台装置設備(希望制指名競争)▽電気設備(一般競争)▽受変電設備(一般競争)▽給水衛生設備(一般競争)▽空調設備(一般競争)▽昇降機設備(希望制指名競争)―の7件に分離。建築と舞台装置、受変電の3件の契約手続きを5月、電気を6月、残る3件を8月に開始する。19年11月までに完成させる。
 一方、東京辰巳国際水泳場(江東区辰巳2ノ8ノ10)の規模は鉄筋コンクリート一部鉄骨鉄筋コンクリート造(柱がCFT、屋根が鋼管トラス)地下2階地上3階建て延べ2万2319平方b。メインプール、ダイビングプール、サブプールなどを備え、仮設を含め約5000席の観客席を配している。20年大会では水球の会場として利用する。
 大会に備え▽車いす使用者用スペースの増設▽同伴者用座席の設置▽付加アメニティー座席の設置▽トイレ改修▽手摺り改修▽点状ブロック設置▽エレベーター棟新設▽サイン改修―を行う。設計を環境デザイン研究所(港区)が担当した。
 工事は▽建築(一般競争)▽電気設備(希望制指名競争)▽昇降機設備(希望制指名競争)―の3件に分け、電気を5月、建築を6月、昇降機を7月に発注。19年9月までに施設整備を完了させる。

提供:建通新聞社