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建通新聞社(神奈川)
2018/05/08

【神奈川】横浜市 新焼却工場構想策定支援はパシコン

 横浜市資源循環局は新ごみ焼却工場の整備に向けた基本構想策定支援業務をパシフィックコンサルタンツ(横浜事務所、横浜市西区)に委託した。公募型プロポーザル方式で委託先に選び、3050万円の見積金額を採用して4月27日付で契約を結んだ。業務を通じて施設規模・機能や事業手法を考え、事業費と工事スケジュールなども整理して整備候補地を絞り込み、2018年度内に基本構想の素案をまとめる。最も古い都筑工場が建て替え時期を迎える今後10年程度の間に整備・稼働させる方針だ。
 市のごみ焼却工場は▽都筑(日量1200d、1984年4月供用)▽鶴見(日量1200d、95年4月供用)▽旭(日量540d、99年4月供用)▽金沢(日量1200d、01年4月供用)―の4カ所が稼働。供用開始から25年程度でプラント改修(長寿命化)を実施し、10年程度延命化した後に建て替える。このうち長寿命化を巡っては17年度に都筑工場の工事を終え、18年度から鶴見工場の工事をスタートさせる。
 ただ、おおむね10年後の着工を見込む都筑工場の建て替えが始まると、残りの3工場だけでは年間約88万dに上る焼却ごみの処理が難しく、都筑以外の工場もいずれ順次建て替えなければならないため、新ごみ焼却工場の整備に向けて基本構想を立案することになった。
 今回の業務では、市内のごみ発生量に対する余裕率や新工場の施設規模、導入すべき機能などを多面的に検討し、土地利用と既存の廃棄物関連施設の立地状況を踏まえて新工場の整備候補地を抽出。その上で▽施設配置、車両導線▽事業費、工事スケジュール▽現況の環境―などを整理・評価し、最終的な新工場の整備候補地を絞り込んで基本構想素案を作る。学識経験者の意見を取り入れるために設ける懇談会の運営補助も手掛けてもらう。19年3月29日が履行期限となっている。
 資源循環局では16年度に▽栄(日量1500d、05年10月廃止)▽港南(日量900d、06年11月廃止)▽保土ケ谷(日量1200d、10年4月休止)―の休廃止3工場を利用して、既設工場改修時の代替工場を設ける検討を進めた。17年度には既設工場の建て替え時期や施設規模などを含む中長期的な整備の在り方を探っていた。

提供:建通新聞社