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建通新聞社(神奈川)
2018/05/02

【神奈川】国交省 京浜港湾 18年度事業費59・4%増

 国土交通省京浜港湾事務所の2018年度事業費は前年度比59・4%増の148億9000万円となった。19年度末のMC4供用を目指す横浜港・南本牧ふ頭地区国際海上コンテナターミナルの経費が倍増したことなどが理由。横浜港・大黒ふ頭地区のふ頭再編改良に伴う航路・泊地と泊地の浚渫や、川崎港・東扇島〜水江町地区臨港道路の東扇島側アプローチ部の橋梁上部工に着手する。
 18年度事業費は▽横浜港・南本牧ふ頭地区国際海上コンテナターミナル=78億5000万円(117・5%増)▽横浜港・大黒ふ頭地区ふ頭再編改良=24億5000万円(88・5%増)▽横浜港・南本牧〜本牧ふ頭地区臨港道路=9000万円(10%減)▽川崎港・東扇島〜水江町地区臨港道路=45億円(3・9%増)―の内訳。横浜港関係で別途、新本牧ふ頭の整備と本牧ふ頭の岸壁延伸に向けた3億円の事業化調整調査費もある。
 個々に見ると、南本牧ふ頭地区国際海上コンテナターミナルはMC4岸壁(18年度55億3000万円)の上部工やクレーン基礎工などを継続しつつ、第2四半期のWTO一般競争入札でコンテナヤード舗装工の施工者を決める。荷さばき地(23億2200万円)の地盤改良も進める。
 大黒ふ頭地区のふ頭地区再編改良は17年度に着工した岸壁本体(22億6240万円)に続き、前面海域の浚渫による航路・泊地2・3f(6500万円)と泊地1・5f(1億2000万円)の整備をスタート。岸壁とともに20年度内の完成を目指す。
 南本牧〜本牧ふ頭地区の臨港道路整備は2期区間(高架3・5`)の調査設計を予定。17年度に2期区間の一部を構成する本牧ふ頭A〜B突堤間と、その先の山下ふ頭〜本牧ふ頭A突堤間の水域横断部に架ける2橋梁の構造検討を実施した。
 東扇島〜水江町地区の臨港道路は東扇島側アプローチ部の橋梁を川崎市に委託して施工中。下部工と並行して上部工も始めるため、同市が第1四半期の一般競争入札(総合評価方式)で「橋梁上部そのT工区」の施工者を決める。

提供:建通新聞社