北海道建設新聞社
2018/05/02
【北海道】20年5月に新球場着工 道、北広島、道BPが初の3者協議
北海道日本ハムファイターズの新球場建設構想実現を目指し、道と北海道ボールパーク(本社・札幌)、北広島市は1日、北広島市庁舎で1回目となる3者協議を開いた。課題とする交通アクセスの緩和に向けた道路整備の進め方や、JRの新駅設置の可能性を探るため、鉄道輸送に関する情報などを共有。今後、実務者間で話し合いを重ね、2018年末までに事業化できるかを判断する。
道環境生活部の若原匡スポーツ局長らプロジェクトチームのワーキンググループメンバーや、道ボールパークの島田利正取締役、市が1日付で新設した企画財政部ボールパーク推進室の川村裕樹室長らが参加した。
3者協議は非公開で実施。新球場建設候補地に決まった「きたひろしま総合運動公園予定地」の最寄りに検討しているJR新駅の設置動向を探るため、鉄道輸送の強化に向けた議論や、市が要望する周辺道路整備の必要性など、交通アクセスの課題を中心に話し合った。
協議後、記者団の質問に答えた島田取締役は、「取り組む課題に関して共有できた。今後は、このような会を開くのではなく、実務者間が必要なときに会って進めていく形になる」と説明し、スピード感を持って新球場建設や交通アクセスなどの課題に取り組むと説明。18年末に事業化への最終判断をし、20年5月の新球場建設の着工を目指していくとした。
JRの新駅に関して市の川村室長は、JR北海道との協議に「今後、道も参画してもらう」と述べ、オブザーバーとして道ボールパークなどの協力を求める考えを明らかにした。