建通新聞社
2018/05/01
【大阪】3校再編に向け扇町総合高校を改築 大阪市
大阪市は、市立普通科系高校3校の再編整備に向け、扇町総合高校の校舎棟改築と改修の実施設計に着手する。簡易プロポーザルを行い、実施設計の委託先を内藤建築事務所(大阪市中央区)に決めた。開校予定の2022年4月までに改築工事や改修工事を実施する方針だ。
再編整備の対象となるのは、西高校、南高校、扇町総合高校の3校で、現在の扇町総合高校敷地を活用して新しい普通科系高校を開校する。
扇町総合高校は、大阪市北区松ケ枝町1ノ38に位置。既存施設は校舎棟4棟と体育館。このうち敷地東側の校舎棟の老朽化が進んでおり、解体して跡地にボリュームアップした形で新校舎を建設する。一部の校舎棟や体育館は残し、改修して利用する方針。新築工事と改修工事は一括して発注する見通しだ。
新築規模や改修内容などは設計段階で検討するが、学級規模は1学年6学級を想定。再編後の西高校(西区北堀江4ノ7ノ1)と南高校(中央区谷町6ノ17ノ32)の跡地については、中央小学校や堀江小学校の分校を整備することなどを検討している。
市ではこれまで、普通科系の市立高校7校を対象に再編整備の方向性を検討してきた。このうち英語科や情報科学科、国際観光やマーケティングなどを学ぶ総合学科がある西、南、扇町総合の3校について、それぞれが持つ特色を発展させるため、再編整備の方向性を決定した。