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日刊建設工業新聞
2018/05/01

【鳥取】智頭町立図書館/基本・実施設計を中旬公告

 2020年度オープンを目指す智頭町立図書館で、町は基本・実施設計業務の受託者選定に「公募型プロポーザル方式」を採用することを決め、5月中旬に公告する。夏ごろまでに最優秀設計者を特定して契約を締結。年度末にかけて設計内容を固めた上で19年度に着工する。
 昨年度末にまとめた整備基本計画では、新図書館の基本コンセプトに「知恵と和の広がる図書館」を掲げ、世代を超えて多くの住民が集い学びあう空間を創り出す。
 町は図書館づくりに住民参画のプロセスを重視。昨年には住民ワークショップを2回開催し、幅広い層から出された意見を基本構想や計画策定に反映している。建設予定地の選定についても昨年12月、パブリックコメントの結果を踏まえ、町中心部で交通アクセスに優れるJR智頭駅南側のバスロータリーと周辺駐車場の敷地約3500平方bに決定した。
 施設の整備方針では、木のぬくもりが感じられる図書館をめざし基調は木造ベース。規模は蔵書目標7万冊を参考に延べ床面積1000平方bを算出し、これにワークショップやパブコメを通じて要望があった「多目的スペース」(展示・交流コーナー)150平方bを加えた計約1150平方bを目途に計画を進める。そのほか芝広場や軒下スペース、駐車場、駐輪場を整備する。
 今月公告する基本・実施設計業務の選定は、県内外を問わず建築士事務所を対象に広く公募。6月中旬まで約1カ月間、参加表明書を受け付けて1次審査する。その後、提案書の作成と提出を依頼し、ヒアリングして2次審査。今夏までに最優秀設計者を絞り込む。
 審査にあたっては、外部から建築関係の専門家をはじめ、副町長らで構成する評価委員会を庁内に設置する。委託契約限度額は18年度当初予算に計上した6500万円程度。
 町教育課では「夏までに設計者を選定し、施設機能など実施方針に住民意見を取り入れたい」と話しており、今夏には再び住民ワークショップを開催。設計者の提案書をたたき台に、具体的な施設の構造や規模を検討して年度内に実施設計を固める。


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