東京都港湾局は、海上公園の新たなにぎわい創出に向けて民間事業者と実施したマーケット・サウンディング調査(対話型個別ヒアリング)の結果をまとめた。建設や不動産、造園、都市開発、エンターテインメント事業などを手掛ける企業や、地域振興、公園管理などを行う団体など34者が「飲食施設の整備」「スポーツ拠点施設の整備」「エンターテインメント施設の整備」といった119の事業を提案した。同局では今後、有効性や実現性の高いと考えられる提案を参考に、対象とする公園や事業者選定に関する公募条件を整理するなど、事業化に向けた検討を進めていく。
港湾局では、海上公園の魅力向上や利活用促進に向けて官民連携手法を導入する方針を打ち出し、未開園を含む39カ所の公園を対象に、民間事業者の参入意向も確認しながら、公園ごとに実現可能な事業手法を探っている。この一環として、民間事業者を対象に事前説明会や現地見学会を開いた上で、2月13日〜3月9日にマーケット・サウンディング調査を行った。
事業者からは▽飲食施設の整備(カフェ、レストラン、移動式店舗)▽スポーツ拠点施設の整備(マリンスポーツ・ランニング・サイクリング・トライアスロンなどの拠点、アスレチック施設)▽エンターテインメント施設の整備(屋外ステージ、イベント広場、劇場)▽バーベキュー施設の整備(バーベキュー施設、キャンプ場、グランピング場)▽その他の施設整備(園路・ベンチ・植栽・イルミネーション・農園、宿泊施設)―などの提案があった。環境保全(森づくり、海の水質浄化)や水域の活用(舟運、桟橋)、イベント開催などソフト面での提案もあった。
提供:建通新聞社