県総合企画部政策企画課は「千葉県ICT利活用戦略策定事業業務委託」の企画提案を公募する。25日に募集要項を公表し、来月29日まで応募を受け付ける。事業者の選考は、6月8日にプレゼンテーションを実施し、委託先候補を決定する。参加資格は県物品等入札参加資格があることなど。委託工期は2019年3月22日。委託料の上限は1330万円(消費税込み)。本年度でICT戦略の素案をまとめ、来年度で戦略を策定する。
同業務では、本県の特性・可能性を調査し、効果的な先導プロジェクトや多様な主体が効果的・効率的にICTの利活用を推進できる仕組みを検討し提案する。本年度で戦略策定に必要な調査・検討等を行い、戦略の素案を策定。来年度で、ICT利活用の前提基盤となる官民データ活用推進計画を含めた形で「千葉県ICT利活用戦略」をまとめる。
戦略には▽ICT利活用に係る県の特性・可能性及び課題▽ICT利活用に関する先導的プロジェクト▽ICT利活用を推進する仕組み・メカニズム▽官民データ活用推進基本法で定められている内容――などを盛り込む。戦略は全庁的な施策を網羅して進行管理を行う従来型ではなく、様々な取り組みが自立的に創出されていくことを目指す。
先導的プロジェクトは、効果的であることに加え、パイロットプロジェクトとしてインパクトが大きく、他へ波及していく可能性の高いものを期待し、重要分野での課題解決、複数課題の統合的解決、地域特有の課題の解決に資することを目指す。
仕組み・メカニズムについては、@最先端の研究成果や技術を地域社会に円滑に応用できるA庁内・庁外の多様な主体の連携が機動的・自立的に進むBICT等を活用し、行政事務の効率化や県民サービスの向上が進むCオープンデータ化など、官民データの活用を推進D取組内容の評価や技術・社会情勢の変化に応じた戦略の見直し方法など、戦略の実効性を確保――などの要素を備えた仕組みの提案を求める。
戦略は、有識者懇談会を設置し、懇談会の意見等を踏まえて策定する。懇談会は本年度で3回程度の開催を予定。6〜8月に第1回目を開催し、調査の進め方や先導的プロジェクトの検討方法などについて意見交換を行い、10〜11月の第2回会議で県の特性・可能性に係る調査・分析、先導的プロジェクト、ICT利活用推進の仕組み、メカニズムなどについて意見を聴取し、12月ごろにたたき台となる戦略素案を作成。来年1月ごろに開く第3回会議で素案を検討し、3月に素案を策定する。懇談会は5人程度で構成する予定。