国営土地改良事業関川用水地区推進協議会(会長・村山秀幸上越市長)は24日、上越市内で18年度総会を開き、事業経過の報告や、活動計画などの審議を行った。
冒頭、村山会長は「笹ヶ峰ダムの老朽化、堆砂の解消などに取り組み、安定的に農業用水を確保し、持続可能な農業を実現させていく」とあいさつした。
続いて、北陸農政局関川用水農業水利事業所の美濃谷茂治工事課長が18年度実施計画を紹介。4カ年で整備する笹ヶ峰ダムの洪水吐改修工事では、ラジアルゲート3門やコンクリート構造物の補修、開閉器更新を行う。電気通信設備の改修は2カ年で高圧受変電設備、電気通信ケーブル工事に取り組む。また、緊急堆砂対策として取水・放流ゲート付近を浚渫し、緊急放流(副)ゲートを更新。関川右岸幹線用水路では、川上トンネル(開水路)を推進する。そのほか、笹ヶ峰二期地区の貯水池周辺法面で新たな地すべりが発見されたことから、必要な対策工を検討中と報告した。
議事では、17年度活動報告・決算および18年度計画・予算を承認。事業推進に向けた要望活動では、5月に農林水産省、財務省などを訪問する予定。