神奈川県県土整備局は4月26日に2018年度の発注予定を公表する。工事の発注件数は718件で全て条件付き一般競争入札。このうち303件は土木工事で、吾妻橋の上部工、酒匂川流域下水道箱根小田原幹線の到達立坑築造などを計画している。建築工事は県営万騎ケ原団地の建て替え第3期、津久井合同庁舎新築など41件。一方、委託は384件を挙げており、相模川流域下水道左岸処理場の水処理設備改築設計、厚木児童相談所新築調査などを盛った。
工事の種別内訳は、▽土木303件▽とび土工122件▽舗装84件▽造園54件▽建築41件▽電気41件▽管31件▽機械11件―など。
土木工事のうち、吾妻橋の整備は、県道63号(相模原大磯)の平塚市片岡地内で行う架け替え事業。橋長62b、幅員16bの新橋の形式は2径間鋼床版鈑桁。上部工を第1四半期に発注し、19カ月にわたって施工する計画だ。
箱根小田原幹線の到達立坑(2―2工区、直径約5b、深さ約30b)は、小田原市荻窪地内に築造。発注予定時期は第2四半期で、工期約15カ月を見込んでいる。
建築工事では、県営万騎ケ原団地(横浜市旭区)の建て替え第3期を2工区(1棟50戸、1棟44戸)に分け、いずれも第2四半期に発注する方針。工期は約17カ月。同団地関連では、電気、管、機械の各設備を第3四半期に発注することにしている。
津久井合同庁舎新築工事(相模原市緑区)は、第1工区を第1四半期に発注する予定。鉄筋コンクリート造4階建て延べ2996平方bの規模で計画しており、15カ月にわたって工事を進める。
○厚木児相と図書館新棟の調査 公募型プロポで
一方、委託案件は、一般競争382件と公募型プロポーザル方式2件を予定。プロポーザルを実施するのは、厚木児童相談所新築調査(厚木市水引2)と、県立図書館新棟新築調査(横浜市西区紅葉ケ丘)で、いずれも第1四半期に発注する考え。施設規模は、厚木児童相談所が鉄筋コンクリート造3階建て延べ260平方b、図書館新棟が同造4階建て延べ3700平方b。
一般競争入札案件のうち、相模川流域下水道左岸処理場の水処理設備改築設計は、第2、3系列が対象。同処理場関連ではこの他、津波対策詳細設計業務なども計画しており、第1四半期から順次、委託手続きを進めていく。酒匂川流域下水道については、右岸処理場の改築更新基礎調査などを行う。
県道709号(中井羽根尾)の改良設計、葉山港の施設設計、小出川の遊水地概略設計といった業務も委託することにしている。
提供:建通新聞社