建設新聞社
2018/04/25
【東北・秋田】堤体は鹿島JV、原石山は大成JV/成瀬ダム本体のWTO2件
東北地方整備局は、秋田県東成瀬村に国内最大の台形CSGダムとして建設する成瀬ダムについて、堤体打設工事と原石山採取工事(ともに第1期分)の施工者を決めた。
2件とも技術提案評価S型のWTO対象案件で、13日に開札して1落となり、堤体は415億円の鹿島・前田建設工業・竹中土木JV、原石山は191億3000万円の大成建設・佐藤工業・岩田地崎建設JVにそれぞれ決定した。
ともに受注者が働き方改革への取り組みに向けた計画を作成し、発注者がサポートする初の試行工事にも位置付けている。
成瀬ダムは、雄物川水系成瀬川上流に位置する東成瀬村椿川地区に、洪水調節・流水機能維持・灌漑用水・水道用水・発電を担う多目的ダムとして整備。型式は現地で採取する砂礫にセメントと水を混合する台形CSGとし、規模は堤高114・5b、堤頂長755b、堤体積485万立方b、総貯水容量7850万立方b。2024年度までの完成を目指している。コンサル業務は、本体設計関連は日本工営、設計評価はダム技術センター、取水設備関係の設計は八千代エンジニヤリングが主に担当。
今回の工事は、堤体打設工事で本体基礎掘削と本体基礎に当たる段丘からのCSG母材採取、CSG混合プラントとバッチャープラントの設置から打設、岩盤基礎処理を施工。原石山採取工事では原石山からのCSG母材採取や、コンクリート骨材の購入・製造・貯蔵を担当する。
2件とも工期は22年12月9日までとし、第2期工事は今回の施工者と随意契約を予定している。
提供:建設新聞社