名古屋市緑政土木局は排水機場の耐震化で、船見ポンプ所の耐震化詳細設計を2018年度に進める計画だ。また、大高西部排水機場は7月末までに詳細設計の成果を得て、工事発注に向けた準備を整える見通し。
同局は、市内に50カ所以上所在するポンプ所のうち、重要なポンプ所と位置付ける5カ所の耐震化を先行して実施している。上屋と土木構造物について耐震性能調査を実施した上で、詳細設計を行い、工事発注を進めてきた。
本年度に設計に着手する船見ポンプ所は、主にポンプ井の耐震性能が不足しているとの調査結果を踏まえて、耐震設計を行う。ポンプ井は縦25b×横30b×最大深さ約8b(2井)。せん断補強対策の詳細を設計の中で決める。場所は南区滝春町9ノ5。
大高西部ポンプ所もポンプ井のせん断補強対策工の詳細を検討している。ポンプ井は縦12b×横30b×最大深さ約7b(2井)。工事は複数年に分けて実施する見込み。場所は緑区大高町川添4ノ2。
他の3カ所のうち、鶴田ポンプ所(緑区大高町下塩田53ノ1)は17年度末までに耐震化を完了。荒子川ポンプ所(港区十一屋1ノ96)は17年度に一部工事に着手、本年度も工事の発注を計画している。
戸田川ポンプ所は本年度に耐震性能調査を実施するため、調査検討業務を丸栄調査設計名古屋支店(名古屋市中区)に委託した。同ポンプ所のポンプ井は縦25b×横40b×最大深さ8b。納期は9月末。
提供:建通新聞社