富山市建設業協会に加盟する建築業者で構成の建設ボランティアクラブ「富山建友会」(会長・渡辺正蔵石坂建設常務取締役)は20日、富山市のANAクラウンプラザホテル富山で、創立50周年の記念式典および祝賀会を開催した。
会員企業の代表者や歴代会長、OB、来賓ら62人が参加。冒頭、渡辺会長が、「当会は昭和43年4月、当時の富山市を中心に、建築を生業とする会社の気の合った営業マン15名程が集まり、親睦会としてスタート。当初は意見交換会や建築現場の視察を主とする活動が始まりと伺っている。その後、参加企業が少しずつ増え、何かお役に立てることをしようという機運が高まり、現在のボランティアクラブに発展したのがルーツ。現在は参加企業23社、正副会員46名で構成する。微力だが今度も会員一同、志を持って活動を継続していきたい」とあいさつ。
さらに、「建設業界は少子高齢化による蔓延な人手不足、従事者の高齢化が深刻な状況になりつつある。解決策は見い出せない状態だが、幾多の建設不況を乗り越え、自ら変革を成し遂げ、乗り越えてきた実績がある。必ずや道標を見い出し、力強い一歩を踏み出していくことと確信している。会員一同初心を忘れず、業界をはじめ、地域の福祉活動に少しでもお役に立てるよう努力していく所存」と話した。
来賓から森雅志富山市長が、「結成以来今日まで、会員各位の崇高な精神と熱い情熱で、幅広い活動を展開いただき、大きく発展を遂げておられることは、誠にご同慶の至り。50年の大きな節目を迎え、これからも一層努力をいただき、市政や市民生活にお力添えを賜るよう心からお願いしたい」と祝辞を述べた。県建設業協会の牧田潔専務理事(会長代理)、富山市建設業協会の林和夫会長も祝辞を寄せた。
その後、渡辺会長が富山市社会福祉協議会の野尻昭一会長、富山市社会福祉事業団富山市立愛育園の大井圭子園長に寄付金を贈呈。長年、会の運営に尽力してきた会員から、清水祐信氏(清水工務店代表取締役)と砂原大人氏(砂原建設工業代表取締役社長)を功労者として表彰した。
引き続き開かれた祝賀会では、渡辺会長の開会あいさつ後、建友会顧問の三由昌成三由建設代表取締役の音頭で乾杯。祝宴に移り、参加者は和やかな雰囲気の中で交流を深めた。中締めでは、同じく顧問の竹原博幸竹原工務店代表取締役社長があいさつ、閉会した。
富山建友会は、県内で最古のボランティア団体。独居老人家庭の雪降ろし、富山市民「ふれあい広場」開設に伴う設営協力、赤十字血液センターへの献血協力、富山市中心部での清掃活動、愛育園への寄付などの活動を続け、各団体から数々の表彰を受けている。