建通新聞社
2018/04/24
【大阪】淀川左岸線2期 初弾本体工を第3Q
大阪市は、阪神高速道路との合併施行方式により整備する「淀川左岸線2期事業」について、同事業初弾となる本体工を第3四半期に発注する予定だ。発注方式は総合評価高度技術提案型一般競争入札。工期は61カ月間を見込んでいる。
2期区間は、大阪市此花区高見1丁目〜北区豊崎6丁目までの全体延長約4・3`。淀川堤防と一体型の本体地下構造4車線、幅員22bとなる。全区間本体は開削トンネルで施工する。道路上面は歩行者専用道路や緑地を整備し、環境や景観に配慮する。
市が公表した発注見通しによると、初弾工事の施工場所は福島区海老江3〜6丁目。詳細は明らかにしていないが、昨年度詳細設計を終えた国道2号〜阪神高速池田線までの延長約800b区間での施工が見込まれる。設計はエイト日本技術開発(大阪市淀川区)が担当した。
これより以西、始点付近のトンネル設計は、阪神高速道路がオリエンタルコンサルタンツ(大阪市北区)に委託して進める。納期は7月31日。同区間の工事発注については、市、阪神高速のどちらになるか未定。
市では今後、阪神高速池田線以東のトンネル設計をいくつかの区間に分けて順次委託していく計画。JRや阪急電鉄の線路と交差する部分については、鉄道事業者と協議して委託方法を検討する。
市は事業費について、前年度比3倍以上となる62億4200万円を当初予算で確保。本体工事の他、第1四半期にトンネル設計、河川護岸設計などを委託する予定だ。