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　愛媛県は、東温市に移転新築を計画している衛生環境研究所の基本設計を２０１８年度に庁内でまとめ、19年度に実施設計、20年度に着工、21年度末の完成を目指す。移転場所は東温市見奈良の県有地。
　現研究所は１９７２年６月に松山市三番町８ノ２３４に建設され、老朽化が進むとともに耐震性にも課題がある。規模は鉄骨鉄筋コンクリート造５階建て延べ５０００平方�b。
　新施設の基本設計を18年度、庁内で策定するため、作成支援業務をはじめ科学（松山市）に委託した。期間は10月１日まで。委託内容は現施設の設備・機器などの現状調査、新施設での設備・機器などのリスト作成、検査室などの動線やレイアウトなど。県は、年２回開催予定の「基本設計策定検討会」で基本設計を煮詰めていく方針。
　研究所には微生物試験室や理化学試験室などがあり、食品や飲料水などの細菌検査の他、感染対策で病原菌の検査や食中毒菌の検査、臓器移植における検査、水道水の水質試験、温泉の鉱泉分析検査など各種検査・試験を実施している。

提供：建通新聞社