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日本工業経済新聞社(茨城)
2018/04/20

【茨城】神栖市が中央公民館補強工/18年度鹿行地区主要建築計画

 鹿行地区の5つの市で2018年度に計画されている主要な建築事業をまとめた。神栖市では中央公民館の環境整備として耐震補強や外壁補修などに着手する。鹿嶋市では小学校10校にエアコン設置工事を、茨城国体施設整備に係わる高松緑地多目的球技場やト伝の郷運動公園の改修工事を行う。潮来市では公民館耐震補強や空調設備の改修に着手。行方市では麻生公民館改修工事を行う。
【神栖市】
 ◆中央公民館環境整備事業=市内の類似施設の中でも利用頻度が高く老朽化も進んでいるうえに、2016年度から2カ年で実施した耐震診断調査では、事務所棟に補強不足が指摘された。工事内容は、事務所棟の耐震補強工事と、ひび割れが見られる外壁のクラック補修などを実施する。
 このほか利用者から要望の多いエレベーターの設置についても可能性を探る。耐震調査は16年度から2カ年を掛けて泣Gスティエス設計(水戸市)が担当。設計業務は17年度に(株)匠建築研究室(水戸市)がをまとめた。
 ◆神栖第二中学校建設事業=生徒の増加により教室数が不足するため増築工事を行う。増築規模はRS造3階建て、延べ1675・85u。教室数にして11室(普通教室9室、相談室と少人数室をそれぞれ1室ずつ)を見込む。このほか自転車置場(S造平屋、延べ594・69u)、渡り廊下(S造平屋、建築面積135・96u)も設置する。工事期間は本年度から2カ年で実施する予定で、現在建設工事に係わる一般競争入札を公告している。設計は(株)根本英建築設計事務所(土浦市)がまとめた。当初予算に工事費1億7000万円、設計監理費540万円を計上した。
【鹿嶋市】
 ◆小学校大規模改造事業=夏季の熱中症対策などを目的に、小学校の普通教室および学校図書館にエアコンを設置する。対象となる小学校は、波野、豊郷、豊津、高松、平井、三笠、大同東、大同西、中野東、中野西の10校。このほか小学校の防火シャッター挟まれ防止対策改修工事なども行う。経費の内訳はエアコン設置工事に3億3000万円、同工事監理委託に1370万6000円、防火シャッター工事に2678万4000円。
 ◆茨城国体施設整備事業=高松緑地多目的球技場に管理棟としてクラブハウスの設置や、ト伝の郷運動公園屋外トイレを様式化に改修、同公園管理棟の補修などを行うもの。内訳は工事に7963万2000円、工事監理委託に289万8000円。
 ◆市庁舎等整備事業=は利便性を向上するため、市庁舎の外構整備や駐車場の排水整備および区画線の引き直しなどを実施する。また、庁舎の向かい側に立地する交流会館の屋根および外壁などを改修する予定だ。内訳は市庁舎外構工事に5940万円、交流館建屋改修に2070万6000円。
【鉾田市】
 ◆鉾田総合公園改修事業=茨城国体のスポーツクライミング競技場となるため、老朽化する公園内の通路改修や多目的グランド脇にあるトイレ改築工事を実施し施設の機能充実を図る。内訳は施設改修工事に1億3500万円、監理委託費に360万8000円。
【潮来市】
 ◆公民館耐震補強事業=安心安全な施設を維持するため、中央公民館内に設置されている大ホールや事務室棟の耐震補強工事を行う。工事費に6000万円を投入。
 ◆中央公民館管理=老朽化する空調設備の更新、身体障害者用のトイレの改修などを行う計画だ。1977年に竣工。規模はRC造3階建て、延べ2172uで建設された。内訳は施設改修工事に130万円、空調交換工事に5600万円。
【行方市】
 ◆麻生公民館改修工事=体育館の雨漏り対策として屋根のリニューアルや、障がい者などが安全かつ利用しやすいよう本館にエレベーターを新設するほか、50kwの太陽光発電システムの導入を行う。このほか、防音機能を備える扉の更新なども想定している。施設概要は、RC造3階建て、延べ3880uの規模で1977年に建設された。施設内部は本館に大ホールや会議室、集会室が2室、研修室、和室、多目的室、視聴覚室、美術室、図書室、調理室などを備え、別棟として体育室が配置。工事費に2525万8000円を計上した。