名古屋市環境局は、港作業場と山崎水処理センターをつなぐし尿輸送管の更新に向けた調査に着手する。調査業務は「港作業場し尿輸送管基礎調査委託」として一般競争入札で手続きを開始した。入札書は4月27日〜5月10日に受け付ける。開札日は5月10日。納期は11月30日。検討結果を踏まえて、し尿処理の方針策定に向けた準備を進める方針だ。
港作業場(港区竜宮町21)は、し尿や浄化槽汚泥を処分するための施設で処理能力は1日当たり200`g。山崎水処理センター(南区忠次2)までを結ぶし尿輸送管は延長3261bで、管径200_のダクタイル鋳鉄管。管路は1966年に敷設されており、既に50年以上が経過。老朽化が進んでおり、し尿などの安定的な処理のため、対策が必要になっていた。
本年度の調査では、現況施設を稼働させながら施設を更新するに当たり、整備目標年度や施設整備方針、事業手法、課題の整理を行う。
施設整備方針の検討では▽現作業場を活用してし尿輸送管を更新▽下水道処理施設内にし尿受け入れ施設を新設▽環境局所管の土地にし尿処理施設を新設▽外部処理委託―などの各ケースを想定。必要な施設概要や長所・短所、整備・維持管理費用、事業スケジュールの比較検討を実施した上で、整備方針をとりまとめる。
事業手法の整理では、環境省の循環型社会形成推進交付金と国土交通省の社会資本整備総合交付金などの財政支援制度について施設整備方法に応じて整理を行う。
提供:建通新聞社