鳥取砂丘コナン空港(鳥取市湖山町西)の管理運営を民間企業に委託する協議がまとまり、きょう20日、平井伸治知事と運営権者である鳥取空港ビル鰍フ馬場進社長が「コンセッション実施契約」を締結する。鳥取空港ビルは7月1日からの運営開始に向けて今後、業務の引き継ぎや空港の保安管理に伴った法的手続きを進める。
コンセッション方式による民間委託をめぐり県は今年1月、運営権者にANAホールディングスなどが出資する鳥取空港ビルを特命。その後、2月県議会で同社への運営権の設定が可決されていた。
契約期間は4月20日(事業期間7月1日)〜2024年3月末まで。県は過去3年の運営にかかっていた県費を参考に、契約期間の24年度までに24億5200万円を同社に交付する。この間、県費1700万円を浮かせることができるという。
県空港港湾課では「コスト縮減のメリットはもちろん、民間ノウハウを活かした空港サービスの向上や利用者の拡大に期待したい」と話している。
7月からは県鳥取空港管理事務所の組織を鳥取空港ビルに移管。鳥取空港管理事務所が発注していた業務・工事は同社が担当を引き継ぐ。
鳥取砂丘コナン空港では、昨年6月から進めていた国内線ターミナルビルと国際会館の一体化工事が3月に概成。7月のグラウンドオープンまでに内装工事を終え、手狭な駐車場も拡張する。
日刊建設工業新聞