環境省の2018年度循環型社会形成推進交付金(第1回)等の内示額が明らかになった。本県分の合計額は11億5295万円。南薩地区衛生管理組合が計画している新広域ごみ処理施設の整備に向けた計画策定のほか、喜界町の焼却施設整備等を支援する。
同組合が計画しているごみ処理施設の建設候補地は、南さつま市金峰町高橋の砂丘の杜きんぽうに隣接する市有地。処理能力は約200tを見込むが、人口減少等を考慮すると規模を縮小する可能性もある。順調に進めば、20年度に着工し24年4月稼働を目指す。
喜界町の焼却施設建て替えは、夏ごろの発注を見込む。施設規模は約8t/日(1炉)で焼却方式はストーカ方式。発注方式は検討中。20年度の完成を目指す。
敷地内にはマテリアルリサイクル施設も整備する。建物規模はS造平屋建て425uで、段ボールリサイクルに取り組むためのストックヤードを建設する。
曽於市では、二酸化炭素排出抑制対策事業費交付金で先進的設備の導入を支援。クリーンセンター施設と設備(24t/8h)の大規模改修を19年度までの3カ年で計画している。
また、各自治体の浄化槽整備を後押しするほか、鹿児島市ではごみ焼却施設の長寿命化計画策定を補助する。
循環型社会形成推進交付金は38自治体1組合に交付される。内訳は本土地域2億9010万円、離島地域4263万円、奄美地域2億2997万円。二酸化炭素排出抑制対策事業費交付金は、曽於市3億7368万円をはじめ、薩摩川内市2億641万円、北薩広域行政事務組合1015万円を配分する。