二宮町は、し尿処理施設の長寿命化を進めており、2018・17年度の2カ年で改修工事を実施する。18年度当初予算に事業費として総額7億1042万円の継続費(18・19年度)を設定した。現在、発注に向けて調整を進めている。
同施設の規模は鉄筋コンクリート造地下1階地上2階建て延べ1553平方b。酸化処理方式で日量50`gのし尿を処理している。主な施設内容は、し尿処理プラントや事務室など。1976年竣工で、これまでにプラントを含め大規模な改修は未実施。
主な改修内容は、土木建築工事が建築関連や水槽の防食と改造、付帯撤去工事、耐震補強など。機械、電気工事が機具類更新と現地工事。この他、施設内焼却炉の撤去を行う。
今回の改修により、搬入されたし尿を施設内で処理した後に河川放流している現在の方式を、し尿を脱水後に汚泥と液体に分離し、処理した液体を希釈して公共下水道へ投入する方式に変更する。
施設改修実施計画と実施設計策定業務を2016・17年度の2カ年で環境フレックス(東京都江戸川区)が担当。14年度にアーキクルー(藤沢市)が躯体調査、15年度に日水コン(東京都新宿区)が改修基本計画を担当。同計画では、処理方法を下水道放流とする整備方針をまとめた。
提供:建通新聞社