国土交通省九州地方整備局は、新若浜地区で国際物流ターミナルやふ頭再編改良事業で水深14m岸壁を整備する。新若浜地区の既存岸壁は、係留延長の不足により生じている滞船の解消を目的に80mの延伸に向けて2018年度から着手。若浜地区の防波堤(沖)(改良)等も含めて10億3000万円が配分された。
国際物流ターミナルには3億6000万円。防波堤(沖)はケーソン製作等を予定。18年度からは農林水産品や飼料原料等の貨物増加や貨物船の大型化に対応するため、水深岸壁14mを1バース(280m)を延伸する。
ふ頭再編改良は、17年度にパナマックス船が満載で入港可能な新穀物岸壁(水深14m)に着手。20年度の完成予定で総事業費106億円。18年度は4億7000万円を計上し、岸壁整備を継続する。
完成後には、北米からパナマックス船が満載で入港可能となり、九州各地への二次輸送により輸送コストの約1割削減が期待されている。
防波堤(沖)(改良)は、消波ブロック製作や据付を行うことで、港内の静穏度向上を図る。また、整備効果を最大にするため、木材供給地域であり、肉牛の生産地である都城等から志布志港に至る都城志布志道路の支援を加速。曽於地域では、災害による通行止めも多発していることもあり、災害時の代替路としても機能向上も急ぐ。本県施行分は36億2000円を確保した。