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日本工業経済新聞社(茨城)
2018/04/16

【茨城】水戸市が保健所着工/18年度県央地区主要建築計画

 県央地区の市町で、2018年度に計画されている主要な建築事業をまとめた。水戸市では、(仮)市保健所の建設工事(増築・改修)や新清掃事務所の建設工事に着工する。笠間市では、道の駅の設計業務に着手。小美玉市では、昨年度に引き続きJR羽鳥駅および駅前広場整備や小川南小学校建設工事などを進める。茨城町では、長岡小学校大規模改造に着手。大洗町では南小・中学校の建替工事を行う。

 県央地区の18年度の主要建築事業は次のとおり。
 【水戸市】
 ◆(仮)市保健所整備事業=中核市への移行に伴い、整備工事に着手する。全体事業費は、19年度まで継続費18億9600万円。3階建て延べ1900u程度の増築とともに、保健センター既存棟(3階建て延べ3200u、笠原町993―13)を改修する。基本・実施設計の担当は鞄立建設設計(東京都)。現在は実施設計を進めており、建設工事は9月市議会の請負契約承認を目指して発注し、議決を得て着工。19年度まで継続で工事を行い、20年度の中核市移行に備える。
 ◆清掃事務所移転改築事業=建設が進む新清掃工場(下入野町)の北側に移転。施設は、管理棟(S造平屋、約810u)、車両整備棟(S造平屋、約180u)、車庫棟2棟(S造平屋、約820u、48台分)。18年度に着工して19年度まで建設を行う。事業費は、19年度までの継続費5億8900万円。基本・実施設計の策定は轄設計事務所(水戸市)。管理棟の諸室は、事務室、会議室、更衣室(男女)、洗濯・乾燥室、職員控室、倉庫、トイレ(男女)、シャワー室(男女)、休憩室、書庫など。
 ◆新庁舎建設事業=19年1月4日の全体オープンを目指し、工事を継続する。18年度予算額は27億6550万円。施工は大成・株木・昭和・コスモ・菅原JVなど。全体計画は16〜19年度継続事業(継続費186億6800万円)。規模は地上8階地下1階4万188u。
 ◆新市民会館整備事業=実施設計および施設運営の検討を行う。泉町1丁目北地区(約1・4ha)に再開発事業で整備し、完成後に組合から取得する。再開発には、補助金や公共施設管理者負担金、再開発組合貸付金に40億2980万円。事業主体の再開発組合では、優先交渉権者技術協力方式(ECI方式)で行う建築物新築工事施工予定者選定の公募型プロポーザルの手続きを行っている。優先交渉権者とは、実施設計技術協力業務の委託契約を締結。優先交渉権者は、施工を担当する4〜5者による「地元企業活用型特定JV」を結成する。工事規模は153億円。本年7月に基本協定を締結する。工事契約の締結は19年3月下旬の予定。
 ◆(仮)動物愛護センター整備事業=河和田町999の旧療育センターに整備を予定。敷地は約2800uで、建物は、既存施設(RC造平屋延べ約300u)を改修して活用するほか、新たな建物を増築する。全体計画規模は延べ400〜450u。18年度は基本・実施設計などに1600万円を計上。19年度に工事を予定する。総事業費は全体で1億1000万円。



 【笠間市】
 ◆市「道の駅」整備事業=セブンイレブン笠間手越店の近隣に建設する予定で、設計業務や用地買収、基礎調査などに着手する。施設の全体像としては、24時間無料で利用できる駐車場やトイレの設置をはじめ、観光情報や緊急医療情報などの情報発信機能、観光レクリエーション機能など持たせる考え。基本構想・基本計画策定業務は、三井共同建設コンサルタント・計画・環境建築設計共同体が担当。
 ◆友部第二中学校校舎整備事業=外壁のひび割れ補修や屋根の防水工事、トイレの洋式化・温水洗浄便座化、照明器具(LED化)などを行う。設計業務は泣Nボタ建築設計事務所(石岡市)がまとめた。校舎の規模はRC造3階建て、延べ4570u。1976年竣工。
 ◆みなみ学園義務教育学校整備事業=17年4月に市立南中学校と市立南小学校が施設分離型の小中一貫校として開校。教育活動をより効果的に行うため、校舎を建設し一体化に向けた設計業務に着手する。校舎は、中学校敷地内に低学年(小学校1〜6年生)用の校舎を整備する。並行して、経年により老朽化が見られる中学校の校舎の老朽化対策工事を推進する。
 【小美玉市】
 ◆JR羽鳥駅および駅前広場整備事業=利便性向上と交通結節点としての機能強化を図るため、駅舎橋上化およびバリアフリー化に対応した自由通路の整備を行う。15年4月に設計から工事に至るまでJRと協定を締結し、18年度から工事に取り掛かる。駅前広場は、東口市有地について駅利用者ばかりでなく、多くの市民のふれあいと賑わいに満ちた拠点施設の整備を検討する。
 ◆小川南小学校建設工事=17年度に引き続き校舎の建設工事を継続する。校舎を解体した跡地に、RC造3階建て延べ約5000u規模で校舎を設置。事業費は、17年度当初予算に2カ年の継続費を設定し、18年度には10億4932万8000円を充てる。また、外構工事費などに2億958万3000円を付けた。校舎建設工事は、昨年度から株木建設梶i水戸市)で進めている。
 【茨城町】
 ◆長岡小学校大規模改造事業=経年により老朽化する校舎を整備する。主に床や壁、電気設備関係などを更新しリフレッシュを目的とした工事を想定。整備期間は18〜19年度の2カ年を見込む。当初予算では、18年度分の工事費、外構工事の設計業務費として2億8335万1000円を付けた。
 【大洗町】
 ◆南小・中学校施設整備事業=経年により老朽化が見られる体育館の建て替えや無線LANの設置などを行う。体育館は、学校敷地の北西側に、RC造(一部S造)2階建て、延べ1967・68uで建設している。17〜18年度の整備で、工事費は2カ年の継続費を設定。年度割額は17年度が1億9780万6000円、18年度が4億9240万9000円。