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建通新聞社(東京)
2018/04/17

【東京】オリパラ組織委 オーバーレイ工事など公告

 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は4月16日、「仮設オーバーレイ整備業務」7件と「仮設観客席整備業務」12件、「IBC・MPC整備工事」の一般競争入札を公告した。20年大会時の仮設施設として整備する仮設オーバーレイは実施設計と施工、大会後の撤去・復旧までを一括して契約手続きを進める。仮設観客席についても実施設計と施工・撤去・復旧を一括して発注するが、契約は仮設オーバーレイ整備業務の受注者と結ぶ。IBC(国際放送センター)・MPC(メインプレスセンター)工事は5月11日、仮設オーバーレイと仮設観客席はいずれも5月24日まで参加表明書を受け付ける。
 仮設オーバーレイは、20年大会で競技場所として利用する新設8会場と既存22会場、仮設9会場を、大会時に使用可能な状態にするために整備する、仮設の基礎構造・設備や装具、機器の総称。
 今回、入札契約手続きを始めたのは▽その1「有明アリーナ、有明体操競技場、有明テニスの森」(発注規模価格帯・税込み60億円以上70億円未満)Aその2「大井ホッケー競技場、海の森クロスカントリーコース、海の森水上競技場、カヌー・スラローム会場」(100億円以上110億円未満)Bその3「アーチェリー会場」(20億円以上30億円未満)Cその4「さいたまスーパーアリーナ、茨城カシマスタジアム、埼玉スタジアム2002、横浜国際総合競技場」(50億円以上60億円未満)Dその5「幕張メッセA・B・Cホール」(30億円以上40億円未満)Eその6「陸上自衛隊朝霞訓練場、霞ケ関カンツリー倶楽部」(70億円以上80億円未満)F福島あづま球場、札幌ドーム、宮城スタジアム」(40億円以上50億円未満)―の7件。
 また、仮設観客席は▽有明アリーナ(3000席、発注規模2億5000万円未満)▽有明テニスの森(7800席、5億円以上7億5000万円未満)▽大井ホッケー競技場1万2100席、7億5000万円以上10億円未満)▽海の森クロスカントリーコース(800席、2億5000万円未満)▽海の森水上競技場(9500席、5億円以上7億5000万円未満)▽カヌー・スラローム会場(7300席、5億円以上7億5000万円未満)▽アーチェリー会場(5000席、5億円以上7億5000万円未満)▽幕張メッセAホール▽幕張メッセBホール▽幕張メッセCホール(幕張メッセ3会場で1万4500席、10億円以上15億円未満)▽陸上自衛隊朝霞訓練場(5800席、5億円以上7億5000万円未満)▽霞ケ関カンツリー倶楽部(1100席、2億5000万円未満)―の12件に分けて発注する。大量の仮設観客席を一度に用意できる事業者が海外のサプライヤーなどに限られているため、組織委が代行するような格好で入札手続きを行い、契約は仮設オーバーレイ業務の受注者と結ぶ。
 東京ビッグサイト内に配置するIBC・MPC整備工事では、既存施設内に間仕切りや空調設備の整備などを行い、報道関係者の諸室を確保する。建築一式の経営事項審査結果の総合評定値が1700点以上の業者を対象に入札参加者を募る。発注規模は250億円以上300億円未満。
 仮設オーバーレイとIBC・MPCはビジネスチャンスナビ2020、仮設観客席は組織委員会調達部を通して入札手続きを進める。

提供:建通新聞社