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西日本建設新聞社
2018/04/16

【熊本】国交相ら参列し復興誓う 熊本地震追悼式

 熊本地震の発生から2年が経過した14日、熊本県主催の追悼式が県庁であった。遺族をはじめ、小此木八郎防災担当相、石井啓一国土交通相、県内自治体の首長ら約300人が参列し、犠牲者の尊い命に祈りを捧げた。
 黙祷のあと、蒲島郁夫知事は「遺族の深い悲しみや喪失感に今なお悲痛の念が堪えない」と述べたうえで「大きな困難を乗り越え、夢と誇りに満ちた熊本を再生し次の世代に引き継ぐことは、今を生きる私たちの使命」と復興を誓った。
 小此木防災相は「インフラの復旧や生業の再建などが進展する一方で、未だ4万人が仮設住宅などでの生活を余儀なくされており、住まいの再建は道半ば。引き続き熊本県に寄り添いながらできる限り力を尽くす」と述べた。
 石井国交相は、道路や鉄道の交通網復旧、住宅整備などに触れ、「不自由な暮らしを強いられる方や、心に負った傷が癒えない方は今も多くいる。一日も早い生活再建と被災地域の経済復興に向け、より一層尽力する」と強調した。
 熊本地震では関連死を含め264人が犠牲となった(13日現在)。本震で母を亡くした松野良子さん(61)は「この2年間、私の支えは地域の方や友人、親戚、姉妹との強い絆だった。2年目にあたり私たちは前を向いて歩こうとしており、また、若い世代の活力が将来の熊本を創造する大きな希望になっている」と語った。

提供:西日本建設新聞社
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