建設新聞社
2018/04/16
【東北・福島】JAEAが大熊分析・研究C第2棟の内装設備詳細設計を委託
日本原子力研究開発機構(JAEA)は、東京電力福島第一原子力発電所の廃炉に向けた研究開発を行うため福島県大熊町に建設する「大熊分析・研究センター」第2棟の内装設備詳細設計を、東芝エネルギーシステムズと三菱重工業に委託した。
契約日は9日で、金額は東芝エネルギーシステムズが6億9250万円で、三菱重工業が6億3750万円。
この業務は、公募で事業者の選定を進めていたが、参加者がいなかったため、随意契約に切り替えて設計を委託したもの。今後、幹事会社の東芝エネルギーシステムズが中心となって調整を進め、業務の分担を決定する。
同センターの施工地は大熊町夫沢北原5ほか地内。原子炉から取り出したデブリや高線量ガレキなどを分析するための施設とし、第2棟では主に燃料デブリ、高線量水処理2次廃棄物および高線量ガレキ類などの分析・試験を行う。
第2棟の施設規模はRC造地下1階地上3階建て、延べ約9000平方b(建築面積約2600平方b)で、現在、8月20日までの納期で日建設計が建築設計の作成を進めており、本年度の着工を目指している。
今回の内装設備詳細設計では、基本仕様の確定や安全設計・安全評価などを実施し、建屋プランを作成、内装設備の建設コストの概算評価も行う。加えて、基本仕様の内容に基づき、各機器や各設備の製作・施工、建設が可能となるように各種設計の詳細化を行い、内装設備の建設コストの評価および工事工程の検討を実施する。履行期限は2020年6月30日。
提供:建設新聞社