福井地質調査業協会(田中謙次会長)の18年度通常総会は13日開かれ、任期満了に伴う役員改選で田中会長(4期目)以下全役員を再任し、小学生対象の地学教室や技術講習会も継続する事業計画などを慎重審議の上、了承した。福井市手寄のアオッサで。
田中会長は冒頭あいさつ中、近年の土砂災害など予期せぬ自然災害を受け、インフラ整備の維持活用の重要性を示し「今後は絶対安全信仰から脱・絶対安全へ。防災から減災にむけ、将来は受け流し、上手く付き合う方向へ。これこそ土木技術の目指す神髄ではないか」と指摘。グレーインフラからグリーンインフラなど新たな国土保全へ、国の果敢な挑戦に協会としても技術力の向上で応えたいと強調した。
18年度の事業計画によると5月に地盤研修会、8月に嶺南・嶺北で地学教室(小学生の親子約20組募集、化石採集や標本作り指導)、10月に技術講習会、来年2月に技術講演会(会員以外にもオープン形式)を行う。要望活動は会員企業の優先活用や地質調査業務の分野拡大と単独発注、公共事業の安定的発注と平準化、適正な設計積算を全県下で周知徹底など。
議案以外としては、先に福井河川国道事務所が事務局を担う3次元データ活用にむけた福井CIM勉強会発足を報告。また地盤図福井の作成へデータの一元管理化(資料整理)など課題や可能性などを話し合った。
全役員再任(敬称略)
■会長 田中謙次 田中地質コンサルタント
■副会長 坪田秀隆 京福コンサルタント
■副会長 坂井俊也 ホクコンマテリアル
■理事 前田光康 帝国コンサルタント
■理事 谷口晶則 サンワコン
■監事 建石豊 サンケン試錐コンサルタント
■顧問 服部勇 福井大学名誉教授
■顧問 井上一壽 福井応用地質研究会会長
■事務局 東順一 田中地質コンサルタント