2018年度の国交付金を活用する道路事業で、県土整備部は県内市町村道の整備に国費ベース22億6500万円を振り分ける作業を終えた。前年度とほぼ同額の予算を確保。各市町村が実施する事業費ベースだと36億円規模となり、老朽化対策や通学路の整備を重視する。
交付金事業の内訳は、改築系の「社会資本整備総合交付金」に国費3億8100万円、維持系の「防災・安全交付金」が同18億8400万円の2本柱。防災事業に重点化する近年の傾向がより鮮明になった。
各事業のメニューは▽維持修繕▽米子駅周辺▽ICアクセス向上▽通学路▽改築▽老朽化(橋梁修繕、点検)−6つのパッケージで構成。同部は「市町村からの要望に沿って配分額をまとめた」(道路企画課)と説明している。
主な事業は、鳥取市では下砂見1号線「倉内橋」の架け替えや浜村乙亥正線の道路拡幅などに着手。天神町4号線と弥生橋通りは、昨年度に引き続き用地補償を進める。米子市は米子駅南北自由通路に国費3億5300万円を付け、改築系では安倍三柳線などの整備を促進する。
また、琴浦町は梅田部落南線の現道拡幅に取り組むほか、日南町では霞福塚線の三吉工区で山切りに着工する。各市町村への配分額(国費ベース)は次の通り。
▽鳥取市=3億5300万円(修繕5300万円、通学路3600万円、改築5800万円、老朽化2億0500万円)▽米子市=6億6000万円(修繕1億2000万円、米子駅周辺3億5300万円、通学路1800万円、改築6200万円、老朽化1億0700万円)▽倉吉市=1億9400万円(修繕5600万円、通学路2700万円、改築3600万円、老朽化7300万円)▽境港市=6100万円(修繕480万円、通学路130万円、改築3300万円、老朽化2100万円)▽岩美町=7500万円(修繕1400万円、通学路86万円、改築2200万円、老朽化3800万円)▽若桜町=2900万円(修繕1800万円、改築530万円、老朽化530万円)▽智頭町=1億1800万円(通学路2300万円、改築1300万円、老朽化8000万円)▽八頭町=6800万円(修繕1400万円、改築1600万円、老朽化3600万円)▽三朝町=3800万円(修繕2100万円、老朽化1600万円)▽湯梨浜町=7700万円(修繕440万円、通学路2800万円、改築830万円、老朽化3500万円)▽琴浦町=1億6300万円(修繕5500万円、アクセス向上890万円、通学路2800万円、改築2800万円、老朽化4200万円)▽北栄町=8900万円(修繕770万円、通学路1500万円、改築910万円、老朽化5600万円)▽日吉津村=300万円(修繕300万円)▽大山町=6200万円(通学路60万円、改築2700万円、老朽化3400万円)▽南部町=6700万円(修繕1400万円、通学路4100万円、改築1000万円)▽伯耆町=6700万円(修繕3600万円、通学路1600万円、老朽化1300万円)▽日南町=8700万円(修繕3300万円、改築2100万円、老朽化3300万円)▽日野町=2900万円(修繕350万円、改築740万円、老朽化1800万円)▽江府町=1800万円(修繕830万円、改築1000万円)
日刊建設工業新聞