愛知県建設部は、鳴海住宅(名古屋市緑区浦里4ノ227他)、上和田住宅(岡崎市上和田町荒野18)、西春住宅(北名古屋市鍜治ケ一色宮浦25)の3住宅のPFIを導入した建て替えに向けて、第1四半期中にPFI法に基づく実施方針を公表する予定だ。実施方針に対する質疑や要望を受け付け、PFI事業として実施することを正式に決定し特定事業に選定した後、入札を公告する。鳴海住宅を先行して入札手続きを開始する方針だ。
同部は2017年度、東浦住宅(東浦町)の建て替えで、県営住宅で初めてPFIを導入した。東浦住宅に続き3住宅でもPFIの実施が可能と判断。実施方針の策定に向けて準備を進めている。
現在、実施方針に盛り込む建て替えの規模や応募資格などの詳細を詰めている。17年度に実施した調査の段階では、鳴海住宅は敷地東側のゼロ街区の北側のブロックが対象で、面積は0・7f。144戸を除却し、120戸を建設する計画だ。
上和田住宅は敷地南東端のブロックが対象で、面積は0・5f。104戸を建設する。既存建物はすでに除却済み。
西春住宅は敷地南側のブロックが対象で、面積は1・3f。105戸を建設した後、既存の189戸を除却する。西春住宅は余剰地が発生するため、余剰地の活用提案もPFI事業に含める。事業方式は、東浦住宅と同様のBT方式とする見込み。事業期間は、鳴海住宅が12月〜22年3月、上和田住宅が19年3月〜22年3月、西春住宅が19年3月〜23年3月を予定している。
実施方針を公表した後、方針に対する事業者からの質疑や要望を受け付ける。寄せられた意見を踏まえ、事業の整合性などを判断。正式にPFI事業として実施することが決まれば、実施方針の策定後1カ月後ごろをめどに特定事業に選定し、その後入札を公告する。
3住宅のうち鳴海住宅から入札手続きを進める。契約を議会に諮る必要があり、鳴海住宅は12月議会までに諮りたい考えだ。上和田住宅と西春住宅は2月議会までに諮る方針だ。
提供:建通新聞社