岐阜県教育委員会は、建築物長寿命化計画案にある県立学校老朽校舎改築事業で、羽島高校など6高校の基本計画を1校ずつ指名競争で入札を行い早野設計(大垣市)らにそれぞれ委託した。履行期間は6校とも8月31日までで、校舎の規模や配置、工程など設計の諸条件を整理する。
改築対象の6高校と基本計画の策定を担当する設計事務所は、羽島高校(羽島市竹鼻町梅ケ枝町200ノ2)の早野設計の他、▽本巣松陽高校(本巣市仏生寺859ノ1)が建築計画研究所(本巣市)▽華陽フロンティア高校(岐阜市西鶉6ノ69)がエコプラン(岐阜市)▽岐阜総合学園高校(岐阜市須賀2ノ7ノ25)が設計工房米倉(大垣市)▽加茂高校(美濃加茂市本郷町2ノ6ノ78)がMeet’s設計工房(各務原市)▽岐山高校(岐阜市長良小山田2587ノ1)が向井建築事務所(岐阜市)―となった。
この基本計画を基に、19年度は順次実施設計に着手する。
長寿命化計画案では、改築着手時期は、羽島と本巣松陽高校が19年度、華陽フロンティアと岐阜総合学園高校が20年度、加茂と岐山高校が21年度となっているが、県は今後の設計の積算などにより、この順番が前後する可能性もあるとしている。
県立学校83校は、生徒急増期だった昭和50年代までに増築された校舎が大半となっており、建物の老朽化が進んでいる。特に昭和30年代に建築した可茂・東濃・飛騨高等特別支援学校を含む13校16棟の校舎は、建築後60年近く経過して老朽化が著しく、生徒の安全面からみても順次改築工事を進めていく必要がある。
また、比較的新しい高校については、機能、性能を維持するため予防保全工事により長寿命化する。
提供:建通新聞社(2018/04/12)