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北海道建設新聞社
2018/04/13

【北海道】JR北海道が分譲MS事業へ参入 苗穂駅北口開発機に

 JR北海道(本社・札幌)は、JR苗穂駅の移転改築に伴う駅北口開発を機に、分譲マンション事業へ参入する。駅北口開発で大京(本社・東京)と住友不動産(同)が計画しているタワーマンションの新設に共同事業体として加わり、企画や販売などのノウハウを習得。今後、札幌圏で保有する複数の社有地を利活用し、供給を進める考えだ。
 12日に開いた記者会見で、島田修社長が明らかにした。
 同社によると、分譲マンション事業を手掛けていたのは1990年初頭で、北海道ジェイ・アール不動産(現北海道ジェイ・アール都市開発)が札幌市内で3棟を建設した。
 現在は、札幌市東区北5条東10、11丁目周辺のJR北海道研修センター跡地約1・4haを対象としたJR苗穂駅北口開発事業で、区画を分けて敷地の売却が進んでいる。このうち西街区(東)では、同社を含む3社の共同事業体が地下1階地上27階、全300戸のマンションを計画している。
 島田社長は「ただ土地を売るのではなく、マンション事業に参画し、販売事業のノウハウを習得して手掛けたい」と強調。ホテルや不動産賃貸業が好調に推移していることを踏まえ、収益確保に向けた取り組みとして、事業参入を決めた。
 このほか、北口開発で東街区とする約6700m²の敷地を、札幌市東区の医療法人社団我汝会(わじょかい)に売却したことを説明。「我汝会さっぽろ病院」の移転先となる予定だ。
 さらに西街区(北)で商業施設、西街区(西)でサービス付き高齢者住宅の建設計画があり、今後、敷地の売却を進めるとした。