島根県西部地震に10日まで派遣されていた鳥取県の先遣隊6人が帰鳥し、11日県庁で平井伸治知事に活動報告した。
6人のうち4人は危険度判定士として被害が大きかった大田市で判定実施本部の設営に協力。残り2人はリエゾン(情報連絡員)として島根県庁で情報収集した。
先遣隊の倉本政寛県技術企画課補佐らは、建物や宅地の被害状況について写真を使って説明。倉本補佐は「県中部地震での経験を活かし、判定士受け入れ体制の構築などにアドバイスできた」と語った。また、課題点には、一部情報が錯綜しており、大田市と島根県との間の連携強化や、危険度判定制度の住民への周知を挙げた。
平井知事は「県中部地震とメカニズムは似ている。島根県を協力支援していくことが鳥取県の防災強化にもつながる」と述べ、活動内容を職員全体で共有するよう求めた。
日刊建設工業新聞