四万十市は、老朽化した文化センターと中央公民館、またJA高知はた支所を加えた文化複合施設について、基本計画策定を委託するため4月中旬にも指名型プロポーザルで通知し、5月末には委託者を決定する予定。
既存施設の規模は、文化センターが鉄筋コンクリート造5階建て延べ1331平方b(1969年建築)、中央公民館が鉄筋コンクリート造3階建て延べ3300平方b(80年建築)。両施設とも老朽化が著しく、文化センターは構造が複雑なため耐震化する場合でも多額の事業費が想定されること、また駐車場が手狭で音響施設なども十分でないとされており、中央公民館は地盤状況が懸念されている。
一方で右山五月町にあるJAはた本所は1976年建設。緊急避難道路に指定されている国道439号に隣接しているため、県から要安全確認計画記載建築物の指定を受けており、耐震診断を受ける必要性が出ている。
各施設のこれらの現状や立地面での市民の利便性を踏まえ、複合施設として機能を集約できないかとの考えで施設整備の検討に入っている。複合施設として中心市街地で一定規模の敷地面積を確保するためには、現在のJA高知はた本所の敷地を中心に活用する案を考案している。3月議会では整備検討委員会の設置条例案を可決しており、今後は検討委員会を立ち上げる。18年度当初予算には基本計画策定委託費などの事業費803万円を計上している。
このほか市は、働く婦人の家と郷土資料館の統合についても検討している。
提供:建通新聞社