農林水産省は、公共事業関係予算配分で、高知県関係の直轄事業として農業農村整備事業の仁淀川町高瀬地区地すべり対策事業に5億6000万円、林野公共事業で北川村の奈半利川地区治山事業や大豊町の南小川地区地すべり防止事業などに47億4800万円を配分した。
仁淀川町高瀬地区の直轄地すべり対策事業は、2004年度から総事業費96億円をかけ、排水路工延長2・3`、水抜ボーリング工延長10`、排水トンネル工延長1・8`、アンカー工304本、杭打工238本などの工事を進めており、18年度も引き続き工事を進める。
林野公共事業では、北川村奈半利川地区の直轄治山事業に5億7100万円を配分。総事業費53億円をかけ、山腹工6f、渓間工54基などの工事を進めている。大豊町南小川地区の直轄地すべり防止事業には3億4900万円を配分。総事業費149億2500万円をかけ、集水井工35基、山腹工9f、渓間工168基などの工事を進めている。両事業とも前年度並みの配分額となった。
復旧治山事業には10地区で合計4億9800万円を配分し、山腹工や渓間工などを進める。事業着手箇所は影地山(馬路村)、自念子山(いの町)、安居川(仁淀川町)、桧曽尾谷山(四万十町)の4地区。水源地域整備事業には、別府山(香美市)に9200万円を配分した。
保安林整備事業には、14地区で合計1億1200万円を配分、谷山北平山(馬路村)などで本数調整伐を進める。路網開設や森林保育などを実施する森林環境保全整備事業には、嶺北仁淀地区に4億0700万円、四万十川地区に14億0500万円、高知地区に3億0800万円、安芸地区に10億0600万円を配分した。
提供:建通新聞社