愛知県は、農林水産省の補助を受ける農林水産施設の整備で2018年度、新たに47事業に着手する。このうち農業農村整備事業は、全体事業費が90億5200万円に上る新立田輪中地区(愛西市)の農村地域防災減災事業など41件。また、5件の林野公共事業と1件の水産基盤整備事業に着手する。
新規事業の農業農村整備事業の内訳は、農村地域防災減災事業が33件、水利施設等保全高度化事業が6件、農業競争力強化農地整備事業と農地中間管理機構関連農地整備事業が各1件。
新立田輪中地区では、2カ所の排水機場の更新などを行う。全体事業費は90億5200万円。18年度は8700万円を配分する。
農村地域防災減災事業ではこの他、枝下用水地区(豊田市)、萩原東部地区(一宮市)などに着手する。枝下用水は、用水路の耐震化を行う。全体事業費は51億0400万円で、18年度は3000万円を投じる。萩原東部地区は、導水路を新設する事業で、全体事業費は29億8100万円。18年度は4000万円を配分する。
農業競争力強化農地整備事業では、荒井地区(西尾市)で新規着手する。用水、排水、農道の整備を区画整理により一体的に進める。全体事業費は18億0400万円。18年度の事業費は6000万円としている。
水利施設等保全高度化事業では、東細谷地区(豊橋市)、新岩倉用水地区(一宮市、江南市、小牧市、岩倉市、大口町)などで新たに事業着手する。東細谷地区は、区画整理により、用水、排水、農道などの整備を行う。全体事業費は42億0500万円で、18年度は1億1000万円を投じる。新岩倉用水地区では、用水路の老朽化対策と耐震対策を進める。全体事業費は37億7800万円。18年度の予算配分は7000万円としている。
林野公共事業では、2件の緊急予防治山事業と、復旧治山事業、山地災害重点地域総合対策事業、森林資源循環利用林道整備事業各1件に新規着手する。
提供:建通新聞社