東京都財務局は、都立南多摩地区特別支援学校新築に伴う基本設計について、プロポーザル方式による設計者選定手続きを6月中旬に開始する。知的障害部門の入校希望者の増加に対応するため、八王子市鑓水の都有地に鉄筋コンクリート造3階建て延べ約1万3000平方bの規模で新校舎を建設する計画。2018〜19年度に基本設計、19〜20年度に実施設計を進め、21年度に本体工事に着手。23年度末までの3カ年で施工し、24年度に開設する考えだ。
南多摩地区に新設する特別支援学校は、高等部の普通科21学級(定員168人)と職業学科12学級(同120人)の計33学級(同288人)を学校規模として想定。八王子市鑓水2ノ88ノ1の都有地1万4718平方b(更地)を建設地に充てる。
新築する校舎には普通教室(33室)や音楽室、家庭科室、理科室、図書室、視聴覚室、学習室、多目的室、職員室、会議・研修室、食堂、給食室などを配置。体育館やプールなどを含めた施設規模として鉄筋コンクリート造3階建て延べ1万3491平方bを想定している。18年度に委託する基本設計作業の中で、敷地の条件や関係法令などを踏まえた最適な施設配置や建物の構造・規模などを絞り込むとともに、擁壁や工事搬入路の整備なども含めた工事スケジュールを固めていく。
19年7月の納期で基本設計を完了させ、引き続き実施設計を進める。20年度末までに成果を得て21〜23年度に新築工事を実施する考え。
都は知的障害部門の特別支援学校について、今後も在籍者(入校希望者)の増加傾向が続くとの推計の下、学校の新設や増改築をはじめ、多様な方法を用いて迅速・効果的に教育環境の改善を進める必要があると判断。17〜26年度の10カ年を期間とする「特別支援教育推進計画(第2期)」の中で、南多摩地区と墨田地区、北多摩地区の3カ所に新設する方針を打ち出した。
提供:建通新聞社